写真の撮り方
スマホ・カメラで
上達する撮影テクニック
 

マニュアルモードの撮り方
【初心者でも分かるカメラ設定と手順】

 
写真の上達にはマニュアル撮影が最適|マニュアル撮影の手順
 

マニュアルモードとは

デジタルカメラから写真を始めた人は、高い比率でオートやプログラムモードで撮影をしてると思います。撮りたい物にカメラを向ければピント&設定を全てカメラがやってくれ、いい写真が撮れてしまう
 
カメラ人口が増えたのは誰でも簡単にいい写真が撮れるようになったからだと思います。ですがそれは違う言い方をすれば、大半の設定をカメラがやってくれて自分は構図を決めてシャッターを押しただけの、言わば「いい写真を撮った」では無く「いい写真が(勝手に)撮れた」と偶然性の高い写真だとも思います
 
ライトユーザーであれば、それでいいと思います。ですが写真が上手になりたい。もっと自分の意図を写真に反映させたい。思った通りの写真が撮れず悩んでいる。そんな人はオートやプログラムモードでは無く、マニュアルモードでの撮影を推奨します
 
例えば「外を走り回る犬がかわいいからとシャッターを切ったら犬がぶれて写った」、「もっと背景をぼかしたいのに出来ない」、「夜景を撮ったら暗く写ってしまう。もしくはカメラブレしてる」、「逆光で撮影した写真が暗い」。そんな経験をしてる人が多数いると思います
 
写真(カメラ)の基本知識を知り、マニュアルモードで撮影すれば先ほど例に出した(走る犬の被写体ブレetc)内容の撮影は全て上手くいきます
 
今回はマニュアルモードの撮影法を写真付きで解説していきます
 
その前にカメラ(写真)の基本知識を知らずにマニュアルモードで撮影の手順を覚えても、あまり意味はありません
 
まずは私が執筆した下記リンクの絞り、シャッタースピード、ISO感度の基本を解説で知識を身に付けた上でこの記事を参照ください
 
 

マニュアルモード撮影の手順

海のポートレート
 
マニュアル撮影の手順|海
 
撮影内容はモデル(妻)のポートレート撮影です。今回の撮影意図は背景をぼかす写真にしたいと思います
 
マニュアル撮影の手順|カメラ設定
 
まずはモードをマニュアル(赤丸箇所)にします。次に背景をぼかしたいので、絞りは開放気味にf2.8(青丸箇所)。シャッタースピードは1/2000秒にします。ISOは数値が低いほど高画質になるので出来るだけ低い数値を設定します
 
この時点では私もどういう写真になるか分かりませんが、まずはこの設定でテスト撮影をします
 
マニュアル撮影の手順|ポートレート
 
背景はボケてますが明らかに暗いです(露出アンダー)
 
マニュアル撮影の手順|カメラ設定
 
写真を明るくなるようISO感度(緑丸箇所)の数値を320から800にします
 
マニュアル撮影の手順|ポートレート
 
かなりいい感じです。私は明るめの写真が好きなので、これが適正露出です
 
今回はISO数値を変更して写真を明るく仕上げましたが、シャッタースピードを変更するパターンでも写真を明るく出来ます。この写真だと1/2000秒から1/800秒にすると適正露出が得られるはずです。なお被写体ブレ&カメラブレしないシャッタースピードの概念は先程リンクを貼った絞り、シャッタースピード、ISO感度の基本で確認出来ます
 
私はマニュアルモードでの撮影が慣れてるので今回2回で適正露出が得られましたが最初の内はもっと掛かると思います。そこは気にせず、どんどんテスト撮影をして適正露出が得られる設定を探してください。またこの操作に慣れるよう頑張ってください。最初は面倒でも必ず血となり肉になります
 
椿の花と共に撮るポートレート
一か所目の撮影場所の近くに椿の花が咲いており、斜光が綺麗なので、ここでも撮影してみます
 
マニュアル撮影の手順|カメラ設定
 
まずはこの設定でテスト撮影
 
マニュアル撮影の手順|ポートレート
 
今度は明る過ぎました
 
マニュアル撮影の手順|カメラ設定
 
写真を暗くする為に、ISO感度(緑丸箇所)を640から320にします
 
マニュアル撮影の手順|ポートレート
 
いい感じの明るさになりました。この写真もシャッタースピードを1/2500秒から1/4000~5000秒に設定すると適正露出が得られます。また絞りをf2.8からf5.0~5.6にしても適正露出が得られますが、今回の撮影は被写界深度(ピントの合う範囲)が浅いポートレートが撮りたいので、絞り値はいじりません
 
雰囲気がある壁を背景にしたポートレート
写真映えしそうな壁を見つけたので、壁に寄りかかって貰い撮影します
 
マニュアル撮影の手順|カメラ設定
 
まずはこの設定でテスト撮影
 
マニュアル撮影の手順|ポートレート
 
暗いですね
 
マニュアル撮影の手順|カメラ設定
 
写真を明るくする為にISO感度(緑丸箇所)を2000から4000に変更します
 
マニュアル撮影の手順|ポートレート
 
ばっちりです!マニュアル撮影は絞り&シャッタースピード&ISO感度の基本さえ覚え、慣れてしまえば比較的簡単です
 
例えば逆光で暗く写った写真をオートやプログラムモードでは露出補正を掛ける事で明るくする事も出来ますが、個人的にはそっちの方が面倒です
 
プログラムモードの露出補正機能
紫丸箇所
マニュアル撮影の手順|カメラ設定
 

ミラーレスカメラの場合

ミラーレスカメラは、従来の一眼レフと違い「撮る前に仕上がりの明るさが分かる」という大きな特徴があります。その利点を活かす事で今回説明した露出を計るためのテスト撮影が不要となります
 
ミラーレスカメラを使ってる人、もしくはこれから購入予定の人は被写体にカメラを向ければEVFなり背面ファインダーに明暗情報が写るのでそちらを確認するとよいでしょう
 
ミラーレスカメラの使い方については下記にリンクを貼っておきます
 
 

走る犬を被写体ブレさせず撮る

 
マニュアル撮影の作例|走る犬を被写体ブレさせず撮る
 
海辺を楽しそうに走る犬。犬がぶれてしまうと写真が台無しなのでシャッタースピードを1/2000秒に設定。絞りは被写界深度が浅からず深からずのf5.0。テスト撮影でISO感度400が適正になり撮影した写真です
 

背景をぼかした撮影

 
マニュアル撮影の作例|背景をぼかす
 
背景をぼかす為に絞りはf2.8。犬がモデルなので動いてしまい被写体ブレする可能性が高いのでシャッタースピードは1/1000秒。テスト撮影でISO感度640が適正になり撮影した写真です
 

夜景撮影

 
マニュアル撮影の作例|夜景
 
マニュアル撮影の作例|夜景
 
マニュアル撮影の作例|夜景
 
マニュアル撮影の作例|夜景
 
夜で光量が少ない為、ISO感度は6400。絞りは開放気味のf2.8。テスト撮影で1/30秒なら何とかなりそうなので、モデルに動かないようお願いし、カメラブレしないよう気を付けながら撮影。それでも写真は暗かったのでフォトショップの明暗調整で明るく補正しました
 

逆光での撮影

 
マニュアル撮影の作例|逆光
 
絞りはf4。シャッタースピードは夕方で光量が少なめなので1/250秒。正面の写真で、しっかり顔を写したいので、顔が認識出来る明るさを適正露出としてテスト撮影。ISO感度4000でこの写真になりました
 
マニュアル撮影の作例|逆光
 
後姿の写真はシルエットで抒情的な雰囲気を出したいので、あえて暗めに撮影。絞りf4。シャッタースピード1/400秒。テスト撮影を経てISO感度1600で撮影
 
と言った感じで自分が表現したい事を先に決め、それに合わせ各設定を決めると狙い通りの写真が撮影出来ます
 
絞り&シャッタースピード&ISO感度の概念とマニュアル撮影を覚えれば写真表現の引き出しがぐんと広がります
 

人物写真(ポートレート)テクニック記事

 
 
 

おすすめ記事

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

写真をマニュアルモード(Mモード)で撮影する最大のメリットは、写真の仕上がりを完全にコントロールできることです。オートモードではカメラ任せになりますが、マニュアルモードでは撮影者の意図をそのまま写真に反映できます
 

明るさ(露出)を自分で決められる

マニュアルモードでは絞り・シャッタースピード・ISOを自分で設定できます
 

  • 絞り → 背景のボケ量

  • シャッタースピード → 動きの止め方

  • ISO → 明るさ

つまり、写真の明るさを完全にコントロール可能です
 
例えば

  • 逆光でも人物を暗くしない

  • 夜景を白飛びさせない

  • シルエットを作る

など、狙った露出表現ができます
 

カメラに露出を狂わされない

オートモードでは、被写体によって露出が変わります
 

  • 白い雪 → 暗く撮れる

  • 黒い服 → 明るく撮れる

マニュアルモードなら一度決めた露出が変わらないので、安定した写真が撮れます
 
特に

  • スナップ

  • ポートレート

  • 作品撮り

ではかなり重要です
 

表現の幅が広がる

マニュアルモードは写真表現を自由にできます
 
背景を大きくぼかす

  • 絞り:F1.8

水をとろけさせる

  • シャッター:1秒

動きを止める

  • シャッター:1/2000

オートでは難しい表現も、自分の意図通りに撮影できます
 

光を読む力がつく

 
マニュアル撮影を続けると、自然と

  • 光の強さ

  • 光の方向

  • ベストな露出

が分かるようになります
 
つまり写真の本質である「光」を理解できるようになります。これは写真上達の一番大きなポイントです
 

作品撮りでは必須

 
作品撮りでは

  • 露出

  • ボケ

  • 動き

すべてが意図通りである必要があります
 
そのためプロや写真家はほとんどマニュアルモードを使います
 

マニュアルモードのメリット

 

  • 露出を完全コントロールできる

  • カメラの自動補正に左右されない

  • 表現の幅が広がる

  • 光を読む力がつく

  • 作品撮りに最適

つまり写真が一気に上達するモードです