写真の撮り方
スマホ・カメラで
上達する撮影テクニック
 

デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる

 
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 

フィルムカメラ時代

現在はデジタルカメラを使ってますが、以前はフォルム(銀塩)カメラを使ってました。というか昔はフィルムカメラしか存在しなかったので…
 
このフィルムカメラではかなり恩恵を受けました。フィルムカメラで撮影した写真でプロカメラマンとして、特に人物写真で評価され、結果写真事務所を立ち上げる事が出来ました。またコンペフォトグラファーとしてもフォルムカメラで撮った写真(プリント)なり、ネガをデジタルスキャンして、その写真データで多くの賞をとる事が出来ました
 
私が好きでよく使っていたのがローライフレックスとハッセルブラッド。どちらもスクエアフォーマットで、当時自分が表現したい世界観が、このフォーマットにマッチしていたのだと思います
 
ローライフレックス
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 
ハッセルブラッド
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 
マニアックな所ではポラロイドSX-70にポラロイドフィルムを入れ、撮影したプリントをデジタルスキャンした写真が特に海外で受けて写真賞を幾つかとれたので、この辺りも今ではよい想い出です
 
ポラロイドSX-70
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 

デジカメでフィルム写真は撮れない

話しが少し脱線しましたが先に結論を書くと、「デジタルカメラでフィルムカメラのような写真は撮れません。ですがフォトショップを使えばデジタルカメラで撮影した写真データをフィルム写真のように仕上げる事は可能です」。また富士フィルムのカメラ機能であるフィルムシュミレーションは、あくまでもフィルム風にしかならないので、おすすめ出来ません
 
本格的にやりたいのであればPhotoshop、もしくはライトルームをおすすめします。ですが個人的にはプリセットはおすすめ出来ません。とりあえずフィルム風写真を目指す人には良いですが、本格的に写真が上手になりたい人はプリセットは使わず、自分の力で各調整を行う方が身になります
 
今回私が教えるやり方は、初級編でとりあえず、ぼかし効果と色調補正の2点だけの調整なので比較的簡単です
 
ではここからは実際のや調整法を記載します
 
まずはサンプルで2枚の写真を貼ります。この写真は2026年に1月に家族で夕陽を見に行った時です
 
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 
この時点では明暗や色調を補正したのみの写真データです。ここでは便宜上オリジナルデータと呼びます
 
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 
まずはフォトショップのぼかし効果でオリジナルデータを自分好みにぼかします
 
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 
ぼかし加工をした写真です
 
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 
次に色調補正を施します。シアンやグリーンを足していくとフィルム写真のように仕上がり易いです
 
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 
色調補正を掛けた写真データです。またこれで完成です
 
オリジナルデータ
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
ぼかし効果
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
ぼかし効果+色調補正
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 
工程順に並べました
 
オリジナルデータ
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
ぼかし効果+色調補正
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 
補正効果を一目瞭然にする為に、補正前のオリジナルデータと補正後のぼかし効果+色調補正データの2枚を並べました
 
もう1枚も補正していきます
 
オリジナルデータ
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
ぼかし加工+色調補正
デジタルカメラでフィルムカメラのような写真に仕上げる
 
こんな感じです。フォトショップの仕様は色々ありますが、ぼかし補正と色調補正は必ず付いてる機能です
 
デジタルカメラは誤解を恐れず言えばフィルムカメラを進化させた道具なので、写真データからシャープさを減らし、色調をフォルムライクにすればフィルム写真のような仕上がりになります
 
参考までにフィルムカメラのローライフレックスやハッセルブラッドで撮影したネガを高品位のネガスキャナーで取り込みデジタル化すると、こんな感じになります
 

人物写真(ポートレート)テクニック記事

 
 
 
 

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デジタルでフィルムぽく仕上げたい

少し難易度の高い手法

ポイントは「フィルムっぽい色」を足すことより、光・露出・階調・質感をデジタル臭くしないことです。大事なのは次の5つです
 

まず撮る段階でフィルムっぽくする

編集だけでは限界があります。撮影時にこうすると一気に近づきます
 

  • 少し明るすぎる白飛びを避ける

  • ハイライトを粘らせる

  • 露出を完璧にしすぎない

  • 逆光や斜光を活かす

  • 背景と人物や主題の距離感を意識する

  • 撮りすぎず、1枚を丁寧に切る

フィルムらしさは、情報量の多さより雰囲気のまとまりです
 

コントラストを下げず、でも硬くしない

デジタルっぽく見える写真は、「黒が締まりすぎる」「白が立ちすぎる」「中間調が薄い」ことが多いです
 
編集ではこうします

  • コントラストを少しだけ抑える

  • シャドウを少し持ち上げる

  • 黒レベルをわずかに浮かせる

  • ハイライトを少し下げる

  • 白レベルは上げすぎない

つまり、真っ黒・真っ白を減らして中間調を豊かにする感じです
 

色を盛りすぎない

フィルム風にしたくて彩度をいじりすぎると不自然になります
 
おすすめは、

  • 彩度は少し下げる

  • 自然な彩度は残す

  • 緑を少し落ち着かせる

  • 青を深くしすぎない

  • 肌色は少し温かくする

フィルムっぽさは派手な色ではなく、少しくすんだ自然な色の重なりです
 

シャープネスを弱める

デジタル感の正体は、解像感が高すぎることです
 

  • シャープネスを控えめにする

  • 明瞭度を下げる

  • テクスチャを少し下げる

  • ノイズ除去をやりすぎない

やりすぎると眠くなるので、「少し柔らかい」くらいがちょうどいいです
 

粒状感を少し足す

フィルム感を出すなら粒子は有効です。ただし強すぎると安っぽく見えます
 

  • 細かめの粒子を少量

  • 均一すぎない質感

  • ISOノイズっぽくしない

理想は「ノイズ」ではなく粒状感です
 
Lightroomなどでやるなら、まずはこんな方向です
 

  • 露出:少し控えめ

  • コントラスト:少し下げる

  • ハイライト:下げる

  • シャドウ:少し上げる

  • 白レベル:少し抑える

  • 黒レベル:少し持ち上げる

  • 明瞭度:少し下げる

  • テクスチャ:少し下げる

  • 彩度:少し下げる

  • 自然な彩度:控えめ

  • 粒子:少量追加

さらにトーンカーブで黒を少し浮かせるS字弱めにするとまとまりやすいです
 

フィルムっぽく見せるコツ

フィルム風には種類があります
 

ネガカラー風

  • 柔らかい

  • 明るい部分が優しい

  • 肌が自然

  • 少しくすみ感

 

リバーサル風

  • 色が澄む

  • コントラスト高め

  • 青空や緑が印象的

  • ただし派手になりすぎ注意

 

モノクロフィルム風

  • 粒子感

  • 階調重視

  • 黒つぶれしすぎない

  • 光の向きが重要

 

一番大事なこと

本当にフィルムっぽい写真は、編集プリセットよりも光の選び方、露出の考え方、背景の整理、撮る枚数の感覚で決まります。デジタルでフィルム風にしたいなら、最初からフィルム的な見え方を意識して撮るのが近道です